その日も、

日差しの強い猛暑の１日でした。 

ただ、天気が不安定で

いつゲリラ豪雨に遭うか分からない

そんな予報でした。 

そんな予報の中でも

真夏の思ひ出をつくりたくて、 

都内の高級住宅街を彷徨っていました。 

目的は、美術館を訪れること。 

よりによって、こんな暑い日に 

道に迷うなんって… 

駅からずいぶん歩いて オタオタしていました。 

やっと、電柱に美術館を示す看板を 

見つけて、それを頼りに

辿り着くことができました。 

こんな都心に緑の美しい広大な公園があるなんて… 

元気に蝉たちが叫んでいる。 

厳重にコロナ対策された美術館に入館。 

作品のない展示室。 

そんなタイトルに惹かれて 

訪問することにしました。 

受付の方におそるおそる 

ドルドルをおいて館内で撮影できますかと 

ダメ元で尋ねてみました。 

予想外に快諾。 さっくり撮影して、

短時間で退出するつもりでした。  

入館すると、すごくステキな展示室。 

絵画などの作品はありませんが、 

ワタシには何か大きなテーマを 

感じされられました。 

その空間に圧倒・魅了されてしまったワタシ。 

せっかくのステキ空間。 

この空間でドルドル撮影して記念にしたいと

集中モードに入ってしまったのです。 

館内は大空間だったので、 

人目につかないよう隠れて 

撮影することができませんでした。 

来館者は、思ったよりいらしたのですが 

どうしてもこんな機会が逃したくない。 

カメラ被写体や視野に入らないよう 

なるべくワタシ的に配慮したつもり撮影しました。 

魅了された展示室に予定以上に 

在館してしまったのです。 

すごく良い企画だと思いながら、 

帰路はバスで帰りました。 

夏の良い思い出の１つになりました。

 【Talisker：ちよ子】

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